演奏後記

 演奏後記、再開します。これからは演奏以外の雑記なども気が向いたら掲載しようか、と思ってます。 マメに更新はたぶん無理だと思いますが、宜しくお願い致します!
 チケットのご注文やお問い合わせは後藤 monogurui5015@yahoo.co.jp までメールお願いいたします。

2002年 2005年 2006年

2002年12月9日
竹澤悦子、後藤幸浩ジョイント・ライヴ[東京] ゲスト=小浜明人(尺八)

 竹澤さんは三味線、箏、十七弦奏者。おおたか静流やジャズ・ピアニストの板橋文夫他、さまざまなミュージシャンと仕事を重ねて 来た人で、即興演奏の他、歌ものの古典もとてもうまい。そこで、今日は歌中心の曲目で統一。前半は 「黒髪」の三味線、琵琶聞き 比べや地歌作物「たぬき」「酔弦」など伝統色濃いものを。ライヴ・ハウス程度のスペースで聞くと地歌の三味線・歌の濃やかさが よく伝わって来る。津軽三味線はブームみたいだが、日本の歌謡曲にも繋がっていそうな地歌の魅力ももっと再認識されていい。 高橋悠治作曲「風がおもてで呼んでいる」は宮沢賢治の詩に曲がついた三味線弾き語りの曲。東北弁のアクセントが歌、三味線に うまく生かされていて面白く、味わい深かった。後半は「五木の子守歌」、 韓国民謡「恨五百年」他を三人で演奏。キッチリまと めた演奏にするにはかなりリハが必要なので、今回はセッション風にやる。いつも弾き語りでやってる曲の流れが変わって行くのは かなりスリリングだった。「恨五百年」はよく朴保さんとのライヴで演奏したが、今日この場でやれるとは思わなかった。こうした センスの和楽器奏者がもっとふえると楽しい。当日は初雪でかなり寒かったにもかかわらず、かなりの数、足を運んでいただいた お客さんには感謝です。ありがとうございました。

2002年9月24日(火)
古都鎌倉で歴史を語り文学を語りつくす〜第1回「平家物語と鎌倉」[神奈川]

 作家の安西篤子氏、歌人・作家の尾崎左永子氏、学習院大学教授の兵藤裕己氏それぞれの講演、鼎談に後藤の琵琶演奏というプログ ラム。7月の草月ホールの時と同様、平家物語そのもののテキストに薩摩琵琶の手法で節、 手付した「那須与一」を演奏。その道の 第一人者の方々の前での演奏は普通より若干緊張する。喜んでいただいたので幸いだった。講演、鼎談ともに平家物語を琵琶で やって行く上で参考になる部分がかなり多かった。語り物は勿論音楽でもあるから、その側面での充実も大事だが、物語の裏側に 潜む様々な事柄に神経を尖らせることもそれ以上に重要であることを痛感した。“音楽的”にはシンプルだからこそ演じ手の ちょっとした感性の揺らぎがダイレクトに反映され、内容に膨らみや柔軟性が加わっていくということでもある。7月の《東京の夏・ 音楽祭》同様、音楽+講演ならではの刺激があった。主催は鎌倉女学院。大ホールの2階席までほぼ満員。平家物語への感心の高さ がうかがえた。

2002年9月21日(土)
呉原由紀子、後藤幸浩ジョイント・ライヴ[東京]

 何年か前にご一緒したことのある、歌や朗読をやられる方とのジョイント。ジャズ・ヴォーカル主体のお店だが、呉原さんがそれに 囚われない企画をやりたいということで後藤も出演。それぞれの持ち歌の他、「夕鶴」の朗読に琵琶の伴奏を付けたりもした。 歌伴のピアノ・トリオとは「祇園精舎」を即興でブルースにアレンジして演奏。久々にジャズの方々と一緒で楽しませていただき ました。

2002年9月16〜18日
レコーディング[東京]

 後藤がよく一緒に演奏する、山崎箜山氏(尺八・土笛)は津軽三味線の吉田兄弟のツアーやレコーディングにも参加している。 吉田兄弟所属のソニーが出す和楽器系のオムニバス・アルバムに山崎氏の演奏も収録されることになり、後藤も参加した。 スタジオでの録音は『琵琶七変幻』以来。ライヴ的な演奏をただ録音しただけでは面白みがないし全体のコンセプトにも沿わ ないということで、琵琶のリズム・パターンを何小節か録りループ状態にしたトラックの上に色々重ねて行く方法になった。 感じとしては『琵琶三昧』に入れた「般若心経」に近いかもしれないが、打ち込み中心なのでもっとハイパーだ。こうした レコーディングの方法は一度体験しておきたかった。いい勉強をさせていただいたと思う。
アルバム・タイトル:『東風』、発売日:2002年11月7日(木)、3,059円(税込)、吉田兄弟、鼓童など含む全14曲収録。

2002年8月2日(金)
宇佐神宮夏越し祭奉納[大分]

 大分の宇佐神宮で大正琴の琴好会の皆さん、尺八の山崎箜山氏とともに奉納演奏。祝詞をあげる申殿では山崎氏とデュオで 「祗園精舎」を奉納。午後、能舞台では、後藤ソロで「祗園精舎〜檀之浦」の短縮版、山崎氏の土笛ソロで「蛍幻想」、 2人で「五木の子守歌」を演奏。アンコールも来て好評のうちに終了。日本の芸能はもともと神仏と深い関係がある。 また宇佐神宮は八幡宮の総本宮であり、その一帯は琵琶法師も多数活躍した地域。今回の奉納は前々からの念願の1つで、 かなり充実した1日だった。

2002年8月1日(木)
琵琶二人旅・阿蘇篇[熊本]

 鶴田流琵琶の塩高和之氏と続けているジョイント・ライヴを阿蘇山の麓で開催。後藤の熊本でのお弟子さん、 梶原宏之氏が館長を務める阿蘇たにびと博物館の主催。20数年空き家だった農家を整備した会場は琵琶にぴったりの雰囲気。 夕暮れの蝉の声、背景の竹林、裸電球の温かい光が演奏をひときわ印象深いものにしていた。阿蘇はいいところです。 ぜひ定期的にやりたいものです。

2002年7月12日(金)
第18回「東京の夏 音楽祭」〜音楽と文学〜[東京]

 筑前琵琶の片山旭星氏、平家琵琶の甲斐元薫氏、学習院大学教授の兵藤裕巳氏と共に参加。後藤は「那須与一」を演奏。 肥後琵琶の演奏者のヴィデオも上映され語り物系琵琶の拡がりが伝わる好企画だった。チケットも数日前に完売。行き 届いた宣伝の効果と同時に、琵琶への興味はけっこう高いのではと思わせた。

2002年7月6,13,27日
映画「今昔伝奇」舞台挨拶イヴェント[東京]

 「花神」「座敷童」「剣地獄」の三話オムニバス映画のレイト・ショウ公開。各話のイントロ、エンディングの琵琶法師の シーンで奥田瑛二に後藤が琵琶を指導。イヴェントでは「祗園精舎〜檀之浦」の超短縮版(5分!)を後藤自身が演奏。 短時間でも琵琶の面白さが伝わることがわかったのは収穫。映画も修業僧、山の民が登場したり、無声映画風のハードな チャンバラがあったり、時空を越えた怨念が描かれていたりと、後藤の琵琶の持ち味と共通する部分も多く楽しめた。


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