1)地域づくり系 日本のエコミュゼの原点は博物館活動を通した住民中心の地域づくり。わりと この趣旨に近い、住民による地域づくりを目指していると思われる団体を紹介します。 朝日町エコミュージアム協会 日本の エコミュゼはここから始まった。山形県朝日町のページです。 イーハトーブ・エコミュージアム 岩手県東和町で活動する「空・山・川総合研究所」のページです。 由木の農業と自然を育てる会 エコミュゼをベースとする ユギ・ファーマーズクラブのページです。 津山まるごと博物館 岡山県津山市が展開する街並み保存および地域づくり活動です。 多摩川エコミュージアム 神奈川県多摩川地域の大規模なまちづくりプロジェクト。 ひらの町ぐるみ博物館 大阪市平野区の ユニークな取組み。ご当人はエコミュゼではないと主張(^_^; 枯木又エコミュージアム 新潟県十日町市の枯木又地区で展開する構想のようです。 水俣フィールドミュージアム構想 熊本県水俣市の取組み(サイトはないので雑誌掲載記事紹介)。 隼人エコミュージアムの会 鹿児島県隼人町での取組み(サイトはないので新聞記事紹介)。 北はりま田園空間博物館 全国の田園空間事業(農水省)のうち最も日本で有名な事例です。 ASO田園空間博物館 同じく田空事業+道の駅事業(国土交通省)を組み合わせた事例。 2)自然保護系 純粋に自然科学的志向の、自然公園や動植物保護区に近い概念を扱う施設で多数あります。 環境省がエコミュージアムといっていたのもこれですし、自然紹介施設の単なる言い換えも多いです。 屋久島オープンフィールド博物館 島外の大学研究者たちによる屋久島の自然研究サイト。 塘路湖エコミュージアム 北海道釧路湿原国立公園の自然や利用について紹介する情報センター。 中川町エコミュージアム 北海道中川町の資料館と宿泊施設を統合した自然体験活動です。 川湯エコミュージアム 北海道阿寒国立自然公園川湯地区の自然情報を提供する施設です 滑川町エコミュージアム 天然記念物ミヤタナゴの保全にあたる埼玉県滑川町の施設。 上山高原エコミュージアム 兵庫と鳥取の県境に位置する上山高原の自然保全に関する施設。 高島・旭竜エコミュージアム 岡山市北東の天然記念物や絶滅危惧種を巡る住民保存運動。 秋吉台エコミュージアム 山口県秋吉台の主に自然に関する情報センター。 エコミュージアム関ヶ原 岐阜県西濃地方の自然に関する情報センターです。 いなみ野ため池ミュージアム 兵庫県と4市町があたるため池保全運動のようです。 北上川中流域エコミュージアム 岩手県北上川中流域の自然に関する学習とイベント施設。 えびのエコミュージアム 宮崎県えびの高原の自然に関する紹介施設。 洞川エコミュージアム 奈良県天川村洞川の自然・水・修験道に関する紹介施設。 3)観光再編系 地域商店街など商業観光組織の再生を目指すものや、従来の自然・歴史案内組織に農業体験やグリーンツーリズムの 手法を取り入れて再編成したもので、行政主導型に多いようです。 田園空間整備事業 農林水産省の進める「田園空間博物館事業」の概要です。 枇杷倶楽部 千葉県富浦町が道の駅をコアに展開する地域物産販売観光です。 あさんライブミュージアム 徳島県と板野・上板・土成3町が広域で進めるバブリーなハコ型観光です。 湖北エコミュージアム 琵琶湖北部地域の自然や文化に関する学習を推進する協議会。 宮川流域エコミュージアム 三重県宮川流域(14町村)の散策体験型総合観光案内です。 三浦半島まるごと博物館 神奈川の三浦半島をめぐる連絡協議会およびガイドツアー。 勝山市エコミュージアム 福井県勝山市の市総合計画に位置付けられたまちづくりプロジェクト。 釜石市エコミュージアム 岩手県釜石市の鉄産業と自然をテーマにしたまちづくりプロジェクト。 エコミュージアムみずほ 島根県瑞穂町全体を博物館とした町情報紹介ページ。 エコミュージアム川根 広島県高宮町での宿泊や研修?エコミュージアムを名乗る内容は不明。 4)博物館系 博物館の発展形(第4世代博物館)を目指すものです。博物館法を遵守し、きちんと学芸員も常駐させ、 収集保存・調査研究・普及教育事業のすべてを行ないますが、日本での事例は稀です。 阿蘇火山博物館 第2世代博物館から出発し、今や阿蘇火山全体を博物館として来館者案内中。 阿蘇たにびと博物館 阿蘇地域全体を博物館として活躍する博物館。博物館実習も受入れ可能。 御所浦白亜紀資料館 天草の御所浦島全体をまるごと博物館にみたて修学旅行誘致にも積極的。 桜島ミュージアム 桜島全体を博物館として活躍するNPO。火山学の専門家らがきちんと活動。 その他エコミュゼに関する文献から時事ネタ、研究会、果ては「何だろ?」というものまで集めて みました。結構皆さんいろいろ考えているのですねぇ(^_^; 日本エコミュージアム研究会 日本のエコミュゼ研究の総括、Jecomsのサイトです。 田園リンク 元衆院議員笹山登生氏(日本エコツーリズム協会理事)による世界の事例考察。 みのお山自然の会 箕面山の自然保護に取り組む会。エコミュゼの調査研究にも積極的。 癒しの郷熊野 「熊野フィールドミュージアム」と名乗っておられますが・・・? エコミュージアムおさしまセンター 北海道筬島地区での砂澤ビッキ作品展??(全く不明) 県庁をまるごと 博物館に 副題に「エコミュージアムとしての県庁のすすめ」とありますが(^_^;??? 世界のエコミュゼ本場フランスをはじめ、海外のエコミュゼを集めてみます(作業進行中です)。インターネットで検索をかけると、 「ecomuseum」よりも「ecomusee」のほうが桁違いにヒットするところをみると、 やはり世界では「エコミュゼ」の固有名詞で通っているのですね。ほかに「open air museum」などでも 多く引っかかるとのアドバイスも頂きましたので(笹山さま)、これからゆっくり充実させて いきたいと思います。 France L'ecomusee du perche Ecomusee du Val de Saone L'ecomuse de l'abecedaire Ecomusee du Daviaud Ecomusee de la crau Canada Kalyna Country Ecomuseum アルバータ州にあるカナダ最大のエコミュゼ。 Ecomuseum ケベック州モントリオールにある自然史博物館。 Arstralia Melbourne's Living Museum of the West a community museum, with an ecomuseum focus. Uses innovative techniques in involving the local community in researching, documenting, and presenting the heritage and history of sub-cultures. United Kingdom Fourmies-Trelon Ecomusee エコミュゼに思うこと日本でエコミュゼが流行ったのは、問題を抱える地域商店街や自然公園を立て直すのに、お金もかけずに 何か新しいやりかたで再編成できるかもと期待されたからで、そのため名前はミュージアムでも本当の博物館ではなく 、専属の学芸員も いません(むしろそんな連中よりも地元住民が自ら実践することが期待されています)。そして元々あったものの 再編成ですから、取り上げられるものは当然その場所に固定されていて、結果として日本のエコミュゼは 大変静態的であり、彼らの最初の仕事は「宝物マップづくり」なのが通例です。できあがったものは 旧来の観光マップとなんら変わりませんが、でも皆で作り上げること(マップにしろ住民組織にしろ)が重要視されています。 そうした活動そのものをむしろ「エコミュゼ」と呼んでいるのです。 でも私たちはそれは、やはり博物館ではないと思います。博物館というよりむしろ、公民館でしょう。 市民が自らという言説は美しいですが、本当かどうか分からないモノを博物館が展示するわけにはいきません。 博物館展示には、科学的な裏づけや根気のいる長い作業が必要です。学芸員との共同作業があって、 はじめて市民参加と思います。ですから学芸員がいないエコミュゼは、先生のいない学校と同じで あまり信用できません。 エコミュゼとは、これまでのハコモノ博物館を打破する、そのテリトリーを建物内だけでなく地域全体に 広げて活躍する博物館のことです。資料を展示ケースに入れるのみでなく、現地を直接展示することをはじめから 大きな手段として設定した博物館なのです。静的ではなく動的で、過去保存型ではなく現実解決型で、フィクションではなく 科学なのです(もちろん楽しみはあって当然ですが、科学を外すと博物館になりません)。 日本の博物館業界同様、エコミュゼ業界も行き詰っています。なかなかまともなモノは現れませんが、 しかしだからといって心配する必要もありません。なぜなら皆さんはまともなエコミュゼを 作るために生まれてきたわけではないからです。思い出してください。エコミュゼを作ろうとしたとき、 もっと別のなにか具体的な問題があったはずです。それを解決するほうが大事で、まともなエコミュゼを 作ろうとすることは畢竟そう重要なことではありません。[文責:梶原宏之] ■日本のエコミュゼの問題点についてはこちらもご覧下さい(英文)。→こちら ■梶原学芸員によるフランス訪問記はこちら。→こちら ■トップページに帰るにはこちら。→こちら 最終更新日:2009年2月15日 |